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ドル円159円台後半
概要:中東情勢への懸念と強い米雇用指標を背景に、ドル円は159円台後半へ上昇した。160円近辺では政府・日銀による為替介入への警戒感が上値を抑えている。

3日朝の東京外国為替市場で、ドル円は1ドル=159円台後半に上昇した。中東情勢への懸念によるドル買いと、強い米雇用関連指標を受けた米金利観測が円売り・ドル買いを促した。一方、160円前後では政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、上値は重い。
ドル円、159円97銭台に上昇
3日午前9時時点の東京市場では、ドル円は159円97~98銭と、前日午後5時の159円68銭近辺から29銭のドル高・円安となった。東京時間の早朝から159円90銭~160円00銭前後で強含み、節目の160円に接近した。
直接の要因は、中東情勢を巡る不透明感を受けた有事のドル買いと、米労働関連指標の強さだった。市場ではドル円が買われやすい地合いと受け止められているが、160円前後では介入警戒感が極めて強く、上値を追う動きは一服している。159円台後半は、ドル買い材料と円買い介入への警戒がぶつかる水準になっている。
ニューヨークで一時159円99銭
2日のニューヨーク市場では、円相場は午後5時時点で159円89~99銭と、前日同時刻から26銭の円安・ドル高となった。取引中には一時159円99銭を付け、政府・日銀による市場介入があった4月末以来、約1カ月ぶりの円安水準となった。
米労働省が2日に発表した4月の雇用動態調査では、非農業部門の求人数が前月比73万1000件増の761万8000件となり、市場予想の688万件を上回った。堅調な米雇用情勢は米金融引き締め観測を支え、ドル買いにつながった。円は160円台を目前に下げ渋ったが、米指標の強さが円相場を圧迫した。
中東懸念と原油高が円を圧迫
2日朝のニューヨーク市場では、ドル円は159円70~80銭で小動きとなっていた。米国とイランの戦闘終結に向けた協議を巡り、イラン側が協議を停止したとの報道や、米大統領による対話継続の発信が交錯し、市場は中東情勢を見極める展開となった。
その後、協議の不透明感が強まる中で原油先物相場が上昇した。原油高は資源輸入国である日本の貿易収支悪化への懸念を通じて円売り材料となった。中東リスクは有事のドル買いと日本の交易条件悪化の双方から、ドル円を押し上げる要因として働いている。
ユーロは対ドルで軟化
3日午前9時時点の東京市場では、ユーロは1ユーロ=185円90~93銭と、前日午後5時の186円01~02銭から小幅に下落した。対ドルでは1.1621ドル近辺となり、前日の1.1649ドル近辺からユーロ安・ドル高となった。
2日のニューヨーク市場では、ユーロ円は午後5時時点で185円96銭~186円06銭と円安・ユーロ高だった。東京時間に入ると対ドルでのユーロ軟化が目立ち、為替市場全体ではドルの強さが意識されている。
動かしている要因と市場での意味
現在の相場を動かしている中心は、ドルへの資金フロー、米雇用指標の強さ、中東情勢を背景にした原油高、そして160円近辺での介入警戒感だ。強い米雇用関連指標はドル買いを支え、中東リスクは有事のドル需要と原油高を通じた円売りを生んでいる。
ドル円が159円台後半にあることは、円安圧力がなお強い一方で、160円という水準が政策当局への警戒を強める境界になっていることを示している。市場はドル高材料を織り込みながらも、介入警戒によって一方向の円売りには傾きにくい状態にある。
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