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概要:米ブラックロックは、経営破綻した米銀シグネチャー・バンクとシリコンバレー銀行(SVB)の保有証券計1140億ドル(約15兆円)相当の売却に向けた米政府のアドバイザーに起用された。
米ブラックロックは、経営破綻した米銀シグネチャー・バンクとシリコンバレー銀行(SVB)の保有証券計1140億ドル(約15兆円)相当の売却に向けた米政府のアドバイザーに起用された。
米連邦預金保険公社(FDIC)の5日の声明によれば、売却する証券の内訳はシグネチャー保有分が270億ドル、SVBが870億ドル。証券の大半が政府支援機関(GSE)保証付き住宅ローン担保証券(MBS)や不動産抵当証券担保債券(CMO)、商業用不動産担保証券(CMBS)だという。
FDICは「売却は段階的かつ整然と行われ、日々の流動性や取引状況を考慮し、市場機能に悪影響を及ぼす可能性を最小限にすることを目指す」と説明している。
FDICは先月、両行の管財人に指定された。シグネチャーの預金と一部のローン債権は米銀行持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)傘下のフラッグスター・バンクに引き継がれ、SVBファイナンシャル・グループ傘下のSVBはFDICの仲介でファースト・シチズンズ・バンクシェアーズに買収された。
ブラックロックの広報担当はコメントを控えた。
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