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概要:5日の米株式市場ではS&P500種株価指数が続落。低調な経済指標を受けてリセッション(景気後退)が起こり得るとの懸念が再燃し、安全への逃避が再び強まり国債は上昇した。
5日の米株式市場ではS&P500種株価指数が続落。低調な経済指標を受けてリセッション(景気後退)が起こり得るとの懸念が再燃し、安全への逃避が再び強まり国債は上昇した。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4090.38 | -10.22 | -0.25% |
ダウ工業株30種平均 | 33482.72 | 80.34 | 0.24% |
ナスダック総合指数 | 11996.86 | -129.47 | -1.07% |
ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は1%安。グロース株からの資金ローテーションの動きが進んだ。市場の最も投機的な分野の一部がその矢面に立つ格好となり、ゴールドマン・サックス・グループが継続調査する利益実績のないテクノロジー企業のバスケットは4%超の下落。地銀ウェスタン・アライアンス・バンコープが預金残高を開示した後も、銀行株の指数はマイナス圏にとどまった。
米供給管理協会(ISM)が発表した3月の非製造業総合景況指数は引き続き活動拡大を示したものの、前月からは低下し、予想も大きく下回った。新規受注の減速が目立つ。3月の米ADP民間雇用者数は14万5000人増と、市場予想を下回る伸びにとどまった。
米ISM非製造業総合景況指数、予想以上の低下-需要減速 (2)
米ADP民間雇用者数、伸びが市場予想下回る-賃金上昇も減速 (1)
UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのマーク・へーフェル最高投資責任者(CIO)は「リセッションのリスクは高まっている」と指摘。「株式の見通しは厳しい。米景気の減速が一段と明白になる中、投資家は債券での機会を考慮して、金利のピークに備えるべきだ」と述べた。
コメリカ銀行のチーフエコノミスト、ビル・アダムズ氏は最近の雇用の数字は米金融引き締めの休止を後押しするが、来週発表されるインフレ統計が上振れのサプライズとなれば、再度の0.25ポイント利上げ方向に情勢はなお変化する可能性もあると指摘。「労働市場の逼迫(ひっぱく)は弱まりつつある。これは米金融当局が利上げを休止する条件の一つだが、当局はコアインフレのさらなる鈍化も望んでいる」と話した。
米国債
米国債は上昇。特に年限短めの債券が買われ、10年債利回りは3カ月物米財務省短期証券(Tビル)の利回りを1.5ポイント下回り、逆イールド幅が数十年ぶりの大きさとなった。これは歴史的に、信頼性の高い景気減速のシグナルとされる。
米10年債利回り、年初来の低水準を更新-軟調な経済指標が相次ぐ
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.57% | -2.8 | -0.78% |
米10年債利回り | 3.31% | -3.0 | -0.89% |
米2年債利回り | 3.79% | -3.1 | -0.81% |
米東部時間 | 16時57分 |
コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツの金利ストラテジスト、エド・アルフセイニ氏は「筋書きが4週間前から劇的に変化した。米金融当局者の発言が利回り低下に歯止めをかけるのに今のところ十分でないことは明白だ」と述べた。
クリーブランド連銀のメスタ-総裁はインフレ率を目標に戻すには、政策金利は「もう少し」引き上げられ、その後しばらくその水準で維持されなくてはならないと語った。
クリーブランド連銀総裁、金利は「もう少し引き上げる必要がある」
外為
外国為替市場ではドルと円が上昇。ADP民間雇用数やISM非製造業指数が予想を下回ったことを受けて、リセッション懸念が強まり、安全逃避の動きが再燃したことが背景。
円は対ドルでも買われ、一時0.8%高の1ドル=130円64銭を付けた。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1225.67 | 3.09 | 0.25% |
ドル/円 | ¥131.33 | -¥0.38 | -0.29% |
ユーロ/ドル | $1.0907 | -$0.46 | -0.42% |
米東部時間 | 16時57分 |
エバコアISIのエコノミスト、スタン・シップリー氏は「ADP民間雇用者数は予想よりもかなり弱かった。他の労働市場関連指標と共に、労働市場の伸びが弱まりつつあることを示唆している」と話した。
原油
ニューヨーク原油先物は小反落。先週後半からの上昇局面はいったん停止となった。米在庫減少が明らかになったものの、不透明な景気先行きを背景とした需要不安を打ち消すには至らなかった。
ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は1バレル=80ドル近辺から大きく動かず、相対力指数(RSI、期間9日)は3営業日連続で買われ過ぎの領域にある。北海ブレント原油は取引終了間際に小幅高となった。サウジアラビアがアジア向け原油の公式販売価格を3カ月連続で引き上げたことが影響。需要への信任投票と市場では受け止められた。
先週の米原油在庫は370万バレル減少。減少幅はトレーダーの予想より小さかった。他の経済統計では3月の経済活動が軟化したことが示された。
CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は「在庫統計は相場に強気な内容となったが、朝方の米経済統計が需要改善に影を落とした」と指摘。「景気軟化を示す統計を受けて、原油の上昇は抑制される可能性が高い」と述べた。
金スポット価格
出所:ブルームバーグ
ジョバンニ・シュトーノボ氏らUBSグループのストラテジストは「金はポートフォリオにおけるヘッジ先として常に認識してきた。最近市場が不安定になり、その逃避先としての質の高さはあらためて輝きを増した」とリポートで指摘した。2024年の早い時期までに過去最高値を更新し、2200ドルを試すと予想している。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比2.60ドル(0.1%)安い1オンス=2035.60ドルで終了。スポット価格はニューヨーク時間午後3時8分現在、0.1%上昇の2023.07ドル。
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